ブログやるならJUGEM
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
RECOMMEND
<< なぜ君は絶望と闘えたのか | main | AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ >>
スポンサーサイト
category: - | author: スポンサードリンク

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | - | - | PAGE TOP↑
凍える島
category: - | author: oasamaru

評価:
近藤 史恵
東京創元社
¥ 693
(1999-09)
  最近、ミステリ離れをしつつあるのが気になり、ミステリが読みたくてブックオフで購入しました。
 『ありがと。あのころの宝もの十二話』でこの作家の作品を読んでましたが、申し訳ないけど話を思い出せませんでした。

 この本はこの作者のデビュー作で、第4回鮎川哲也賞受賞作でもあります。
 妻ある詩人と不倫関係の主人公、あやめが喫茶店仲間8人と慰安旅行で真夏の孤島で過ごすことになり、そこで殺人事件が発生するというお話です。無人島、密室、連続殺人、犯人探しと、ミステリ好きにはたまらない、お約束の要素はすべてそろっています。

  アガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』を意識しているのかな、と思いながら読み進めました。 最初、『アコオディオン』とか『ボォト』といった、いちいち伸ばすカタカナの表記が鼻につき、ちょっと失敗したかも……と思ったけど、読み薦めると意外と気にならなかったです。
 途中、時代が現代じゃないからなのかとも思ったけど、書かれた時期こそ20年近く前でしたが、その当時を舞台にしているみたいでしたね。
 後半で、クリスティーの別の作品のオマージュだったか、と思わされましたが、さらに真相がひっくり返り、ミステリ的にはやられちゃいました。(ちょっともやっと感が残ったけど)

 ただ、この作品の面白さは、ミステリ的なものより、ミステリに絡めた人間模様だと思います。
 登場人物たちがみな青臭く、甘酸っぱい感じで青春しています。誰もが心の中に抱えている昏い部分出てきて、ドロドロしてしまうのも、若さゆえ。ああいうのが、大人っぽいなぁ、と思っていた若いころを思い出しちゃいました
 総合的には、ラストの切なさが秀逸な女性向けのミステリって感じで、満足できる作品でした。
comments(1) | trackbacks(1) | - | - | PAGE TOP↑
スポンサーサイト
category: - | author: スポンサードリンク
- | - | - | - | PAGE TOP↑
オーソドックスなテーマで、これをどう料理するのかと、ワクワクして読みました。
トラックバックさせていただきました。
by 藍色 (2010/06/11 11:54 AM)






この記事のトラックバックURL : トラックバック機能は終了しました。
凍える島 近藤史恵
休暇旅行先の弧島で起こる連続殺人。 新感覚の本格推理長編。第4回鮎川哲也賞受賞作。 再読。いわゆる孤島もの。 ベタな設定。全体に昏い...
粋な提案 (2010/06/11 11:50 AM)
PR
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
LINKS
PROFILE
OTHERS
SEARCH